調剤薬局への転職について<薬剤師向け>

調剤薬局への転職、どんな人に向いている?

調剤薬局の薬剤師に向いている人は、主に3つのスキルを持っている人です。まずは、正確な仕事が出来る人です。

調剤薬局の薬剤師が取り扱うのは医薬品であるため、間違えた場合にはたちまち患者の体調に変化を与えてしまいます。一度のミスで、最悪な結果を引き起こす場合もあるのです。そのため、正確な作業を行うということは必須の能力です。

調剤薬局では患者がたくさん待っているので、作業スピードも必要なのではないかと考える人もいるかと思います。しかし、調剤に慣れれば作業スピードは上がっていきますので、初めのうちは気にする必要はありません。

次に、他人と円滑なコミュニケーションを取ることが出来る人です。調剤薬局では初めて会った患者に、病状や服薬履歴など、プライバシーに関わる事柄を含めて尋ねなければなりません。

患者が初めて会った薬剤師に対して心を開いてくれる人ばかりであればよいですが、そうではない人もたくさんいます。患者のタイプを見極め、その人に合った投薬方法を瞬時に判断する能力が求められます。

また、常連の患者に対しても同様です。薬に関するストレートな会話だけではなく、日常生活のさりげない会話からも、薬に関する情報が聞き出せることが多々あります。他の薬剤師の会話を参考にしつつ、スキルを磨いていくと良いでしょう。

最後に、他のスタッフと協調性を育むことが出来る人です。調剤薬局はスタッフの数が少なく、閉鎖的な環境になりがちです。そんな環境の中でも、他のスタッフと良い人間関係が結べる人は長く勤めることが出来るでしょう。

調剤薬局への転職のメリットは?

調剤薬局へ転職すると、様々なメリットがあります。まずは患者の生命にかかわるような、責任ある仕事に携わることが出来るという点です。医師が出す処方せんは、実はここだけの話ですが間違っていることも多いのです。患者へ薬剤を渡す最後の砦として、薬剤師は機能しています。

次に処方せんで指示される薬について、多くの知識を付けられるという点です。これは単科の医療機関の門前薬局よりも、総合病院などといった複数科の医療機関の門前薬局で実感できるでしょう。

最後に休日が固定制できちんと決まっており、プライベートとのけじめがつけやすいということです。調剤薬局は隣接する医療機関に合わせて休日を設けることが多いです。そのため、日曜や祝日、深夜に営業を行う薬局はほとんどありません。毎週決まった曜日にしっかりと休むことが出来るので、予定も立てやすいです。

調剤薬局の薬剤師、将来のステップアップ(キャリアプラン)は?

調剤薬局の薬剤師がステップアップを希望する場合には、認定薬剤師を目指すという方法があります。

認定薬剤師とは、「薬剤師認定制度認証機構」により認証された機関により、研修を受けることで自己研鑚に努めていると認められた薬剤師のことを指します。

これは薬剤師は生涯にわたって学習し、またそれを仕事に活かし患者のために役立てるという能力が必要であるという考え方からきたものです。認定薬剤師の資格を取ることで、世の中の流れに合ったケアを行う薬剤師であるということを示すとともに、他の医療従事者や患者からの信頼を高めることが出来ます。

また、調剤薬局のトップになるべく、管理薬剤師を目指すのもおすすめです。但し、管理薬剤師になるには、長期にわたる調剤の実務経験だけではなれません。

薬局の責任者になりますので、薬事法及びその関連法規の理解と遵守、他の薬剤師やスタッフへの指導能力、医薬品の管理能力なども必要となってきます。

どちらを目指すにしても豊富な実務経験及び相当な努力が必要になりますが、その分ステップアップした暁には大きな自信と誇りが生まれるでしょう。

転職を考えている方へ

結婚、出産、引越しを機に転職を考えている、もっとスキルアップできる環境で働きたい、人間関係が良好な職場で働きたいなどの理由から転職を考えている薬剤師も多いです。

そんなときに利用したいのが、薬剤師専門の転職サイトです。これらの転職サイトでは、表には出てこない非公開求人も多く扱っています。自分で探してみると同時に、これら転職サイトも活用して、非公開求人など、あなたに合った条件のいい求人を紹介してもらうといいでしょう。

調剤薬局も大手から中小まで…薬剤師の優良求人を探す秘訣

最後に…転職はあなたにとっての大きな転機のひとつになります。どんな仕事がしたい?将来の目標は?どうやって実現する?等々、これをきっかけに、一度自分見つめ直してみましょう。そして、あなたに合った、納得できる仕事、職場を見つけて下さいね。

調剤薬局薬剤師の仕事内容は?給料は?

調剤薬局の薬剤師とは?

厚生労働省により医薬分業がすすめられ、外来患者の診察は医師、調剤は薬剤師という分業制を取るところが多くなりました。その結果、医療機関は院内で薬を患者に渡すのではなく、処方せんを患者に渡します。

患者はそれを調剤薬局に持って行き、処方通りの薬を手に入れることになります。調剤薬局の薬剤師は、簡単に言うと、医師の処方せん通りに正しく薬を渡すことが仕事です。

薬を間違いなく渡すために医師と患者の間に薬のプロである薬剤師を挟み、ミスが起こらないようにしているのです。

調剤薬局の薬剤師の仕事内容は?

調剤薬局の薬剤師の仕事内容は、主に3つに分かれます。「調剤」「監査」「投薬・薬歴記入」です。

調剤は処方せんを見てPTP・ヒート薬品などのピッキングをしたり、散剤・水剤の計量混合を行います。処方せんを見て疑問点がある場合には、処方をした医師に疑義紹介をしなければなりません。

過少・過量投与や薬剤名の間違い、現在服用中の薬との相互作用などといった理由で疑義紹介をかけることが多いです。監査は処方せん通りに薬が調剤されているかを確認します。

同じ人間が調剤と監査を行うと、思い込みなどによりミスが起きやすい状況になりますので、なるべく別の人間が監査を行うようにします。
投薬は患者に調剤された薬を渡します。

ただ薬を渡せばよいのではなく、患者の症状と処方されている薬が合致しているかの確認、薬効や副作用の説明、他の医療機関から処方されている薬の有無の確認などをします。

継続で服用を続けている患者に対しては、副作用の有無の確認を行います。薬歴記入は患者の処方内容や服用歴を記入します。

最近では電子薬歴を使用している薬局も多く、またSOAP形式を導入して薬歴の記載方法にルールを決める薬局もあります。また、在宅患者への訪問指導も最近は増えており、これも調剤薬局の薬剤師が担っています。

調剤薬局に転職する薬剤師の給料は?平均年収は?

薬剤師の業界では、職種によって年収が大きく異なるということは定説です。一般的に、病院勤務・調剤薬局勤務・ドラッグストア勤務という順で、年収が高くなると言われています。

それでは、調剤薬局に転職した場合の年収は、果たしていくらくらいもらえるのでしょうか。年収ラボのデータを見ると、調剤薬局の薬剤師の年収目安は約400万円〜650万円となっています。また、新人から勤めて勤続3年目で年収500万円程度が目安と言われています。

調剤薬局の給与は、経験年数だけではなく勤務する地域によっても大きく異なります。薬剤師が飽和してきていると言われる都市部や薬系大学が複数存在する地域は、収入が低めです。一方、薬剤師が不足している山間部や薬系大学がない地域は、薬剤師を呼ぶために収入を高く設定しているところも多いです。

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